総量規制対象外のおまとめローンを選ぶなら?

考える

 

総量規制の借入上限がある現在、おまとめローンは負債が多くなってきた人にとって、最後の選択手段とも言えます。

 

借入件数が増えてくると、借入残高が総量規制の年収3分の1未満であっても、融資を断られることが少なくありません。

 

そうして、どこからも借りられなくなったとき、思い浮かぶのは借入を一本化にする「おまとめローン」でしょう。

 

おまとめローンをするには大きく分けて2通りの契約の仕方があります。

 

おまとめローンの方法
  • 通常カードローンでおまとめ
  • 総量規制例外貸付(借り換え・おまとめ専用ローン)でおまとめ

 

金融機関では、借り換えやおまとめ専用のローンプランが扱われていることがあるので、ローンの一本化はそういったプランでしか出来ない。と思っている方も少なくないと思います。

 

しかし、おまとめローンは実際の所、通常のカードローン契約でも可能です。

 

おまとめローンは本来ローンプランの名称ではなく、文字通り複数ある借入先をまとめることを意味します。

 

その為、他社の残高を通常のカードローン一つにまとめるだけで、それは立派なおまとめローンとなります。

 

つまり、おまとめローンというからには、専用のローンプランで必ず契約する必要がある!というものではないのです。

 

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おまとめ後に追加融資をうけるなら?

 

では、通常のカードローンとおまとめ専用のローンプランどちらで契約するか決める基準は?というと、一つはおまとめ後の追加借り入れが必要かどうかで決めるのが良いと思います。

 

通常カードローンであれば、おまとめ後も特にお咎めなく、限度額内で自由に追加借り入れが可能です。

 

しかし、専用ローンでおまとめをすると、往々にしておまとめ後の追加借り入れは出来なくなり、完済まで返済一徹となります。

 

特に、消費者金融などで総量規制例外貸付に基づいて、年収制限を一時的に免除してのおまとめを行った場合は追加借り入れが出来なくなることが多いです。

 

銀行で扱われているおまとめ専用ローンは、例外貸付のような規則はありませんが、おまとめとなると高額の融資になるため原則、追加融資がない貸付条件となっている場合があります。

 

おまとめ後にも、追加借り入れがしたい場合は、通常カードローンでおまとめローン契約をするのが良いでしょう。

 

低金利におまとめするなら?

 

もう一つおまとめ先を選ぶ基準として挙げられるのは、やはり低金利になるかどうかでしょう。

 

そうなると、総量規制例外貸付で年収制限は関係なくなるとはいえ、消費者金融でのおまとめはあまり金利的にはメリットがないといえます。

 

低金利を重視するなら、優先的に検討するおまとめ先は銀行となります。

 

その際、銀行によっては通常のカードローンの方が低金利でおまとめできることもあれば、おまとめ利用も可能な目的ローンやフリーローンがあることもあります。

 

その中のどれをおまとめローン先とするかは、申し込みを検討する銀行と扱われているローンプランの金利によるので、ローン金利の比較が重要です。

 

消費者金融のおまとめローンは役に立たないのか?

 

消費者金融での総量規制例外貸付は、おまとめローン契約の選択肢としてはあります。

 

しかし、上述してきたようなメリットには欠けるので、なるべく総量規制対象外で年収制限もないのも踏まえて、銀行でおまとめをするのが良いでしょう。

 

ただし、銀行カードローンやフリーローンへのおまとめが審査落ちなどで、どうしても出来ない場合にはそのまま複数借り入れ先があるよりも、おまとめした方が返済負担が多少は軽減できます。

 

もし、おまとめすることのメリットが大きい銀行での契約に失敗してしまった場合のみ、消費者金融のおまとめローンを検討するのが適当といえます。

総量規制対象外のおまとめローンで選ぶならどこがおすすめか?

 

銀行カードローンでおまとめしようとした場合、数ある銀行からどこがおすすめなのか?ひとつ注意点を言えば、全部の銀行がおまとめローンとしての利用がOKとなっているわけではありません。

 

例として出せば、三菱東京UFJ銀行カードローンバンクイックでは、消費者金融からの借り換えは認めていても、おまとめローンとしては利用禁止となっています。

 

その他にもセブン銀行カードローンは限度額がそもそも最高で50万円なので、まとめることも難しいです。

 

しかしながら、多くの銀行カードローンはおまとめローンとしても利用を認めているケースが多く、有名なのはみずほ銀行カードローン三井住友銀行カードローンなどがおまとめ先として挙げられます。

 

みずほ銀行や三井住友銀行はメガバンクとして有名ですから安心感もあります。

 

オリックス銀行は金利1.7%〜17.8%となっており、最低金利はみずほ銀行・三井住友銀行よりも断然低くなっています。

 

最低金利は低いのですが、上限金利は高くなっており、17.8%は消費者金融のプロミスと同じ金利です。

 

ただ、上限金利は100万円以下の限度額設定に適用されるものなので、複数のローン残高をまとめて借り入れ額が100万円を超えるなら17.8%がそのまま適用されることはありません。

 

金利の幅が広いという事は、審査次第では低金利で借りられる可能性もあるという事です。

 

現にオリックス銀行カードローンは、限度額設定が高額になるほど低金利になるので、おまとめローンにはうってつけのローンともいえます。

 

なによりオリックス銀行自体がおまとめローン・借り換えローンに対し積極的に融資をしていることから、まず、銀行カードローンでおまとめするならオリックス銀行が現時点ではおすすめと言えます。

 

おまとめローン後の借入れ・返済のサジ加減も大事!

 

総量規制例外貸付ではない銀行カードローンを利用してのおまとめローンの場合、おまとめ契約後も借り入れが可能となります。

 

しかし、そこで見失ってはいけないのがおまとめローンの目的です。

 

返済にかかる利息分を抑えるためにおまとめをしたのだとしたら、あまりおまとめ後に追加借り入れを何度もしていては、おまとめローンをしたメリットを潰すことになります。

 

というのは、おまとめローンをして借り入れ残高にそれ以後かかる金利が下がったとしても、借り入れを続けて残高が増えれば完済までの期間は長くなります。

 

すると、おまとめローンをすることでカットしつもりであった利息分は、あっという間にその返済期間のうちに嵩んでいきます。

 

また、同じく返済期間が延びる事の弊害として、ローンを一本化させて完済するつもりなら追加借り入れを自重することは勿論、契約先が定める最低返済額だけで毎月返済しては早期完済に漕ぎつけません。

 

おまとめローンは確かに金利や毎月の返済額を下げたりし、複数借入からの立ち直りのきっかけになりますが、おまとめをただするだけでは残高は減りません。

 

おまとめをしてからの、借入れ・返済の仕方も考えることが必要です。

 

具体的には、おまとめローンの目的が早期完済である場合は、なるべく追加借り入れが自由に出来たとしてもしない事、金利を下げて利息を軽減させるなら返済期間が伸びないように約定返済以外に随時返済や上乗せ返済をする事などが対策として挙げられます。

 

クレジットカード残高もおまとめ可能?

 

ちなみに、ローンをおまとめする際、クレジットカードにもキャッシングやリボ払い残高がある場合は、カードローンと一緒に一本化してしまう事が可能です。

 

クレジットカードのキャッシング金利とリボ払い手数料は、銀行カードローンの金利よりも高い事があるので、クレカも合わせて他のカードローンとおまとめすることで利息を削減することが出来ます。

 

また、クレジットカードのキャッシング枠は信用情報の上で他社借り入れ件数としてカウントされるので、カードローンだけでおまとめをしてしまうとクレジットカードだけ残ってしまいます。

 

基本的に他社借り入れ件数は少ない方が信用情報の状態が良いとみなされるので、カードローンおまとめをまとめる際にはクレジットカードの利用分にも注意してみてください。