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新浪 剛史
2011.03.04 UP

株式会社ローソン 新浪社長 インタビュー

新浪 剛史
株式会社ローソン 代表取締役社長 CEO
地域社会雇用創造事業 選定・評価委員会座長

聞き手: ―― 新浪さんは常々、「経済活性化には一時的雇用でなく、波及効果の高いビジネスと、その担い手たる新規参入・ベンチャー企業の登場が大事」と主張されています。この「地域社会雇用創造事業」も社会的企業分野での起業・創業支援を目的にしておりますが、具体的にはどのようなことを期待されていますか?



新浪  まずは、「新しい発想を地域密着で行っていく」といった基本的な姿勢が大切だと思います。地方都市は現在、大変厳しい状況にあると言われていますが、「地域社会雇用創造事業」に参加している事業者には、前向きでやる気がある方々が多い。そういう方々に、それぞれの地域のニーズに合ったモデルをつくっていただく必要があると思います。

 たとえば、北陸ではビックファミリーが多くおじいちゃん、おばあちゃんが孫の面倒をみることができても、核家族化している東京では待機児童問題が深刻であるわけで、地域の環境は大きく異なります。その地域、地域でその場所に合ったモデルをつくる、すなわちそれは「コミュニティ」をつくっていくということですが、この発想が今や、日本だけでなく、世界的にも求められていると思っています。

 コミュニティに根ざしたモデルをつくり、同じような環境があるところにそれを横展開していく。まさに私が「ローソン」を経営していて感じることですが、東京のモデルを北陸で展開することは当然無理です。目線をその地域に合わせ、まずは「小さな成功」をしっかりつくっていくこと。一攫千金ではなく「小さく生んで少しづつ拡大していく、その過程で信頼を得ていくこと」が大切です。地域社会雇用創造事業を通じて、このようなことのできる起業家が数多く誕生することを、多いに期待しています。